M&A

病院・クリニックM&A実務:買い手のチェックポイントとは

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病院・クリニックのM&Aで必ず質問される事項は7点

病院・クリニック・歯科医院業界の業界構造とM&A

前回こちらの記事で病院・クリニック業界のM&Aについて、解説をいたしました。

今回は病院・クリニックを中心に、譲渡先企業がどのようなポイントを気にしているかについて、解説をしたいと思います。

これまでの弊社の経験では、譲渡先が必須で質問してくる事項は下記の7つの内容です。

①立地

②診療内容

③患者数/カルテ数

④導入機械類

⑤医師・看護師・スタッフ数

⑥医師・看護師・スタッフの引き継ぎの有無

⑦看板・クリニック名の変更

個々のポイントについては、日々の業務で関係してくるばかりなので、把握されている理事長・開業医の方が多いかと思います。下記で、具体的に解説をしていきます。

 

昨今の病院・クリニックM&Aで特に気にされるポイントとは

上記の中で買い手が最も気にするポイントとはどこでしょうか。先に答えを上げると、立地と医者・看護師・スタッフ、設備の引き継ぎの3ポイントです。

①立地について:

立地については、どこの県・エリアにあるのかというだけでなく、駅からの距離やビルの何階に入っているのか、周りの環境についての質問が多くなされています。特に女性が多い診療科目については、周りに競争相手が多かったり、調剤薬局の有無によって値段が変わってくることがあります。

②診療科目について:

診療科目については昨今のトレンドとしては、内科・外科・整形外科に人気があり、美容外科や歯科医院には譲渡希望が多いため、やや人気になっています。特に病院・クリニックの譲受に積極的になっている投資ファンドなどは、内科や外科に強いニーズがあります。

③患者数/カルテ数:

患者数、カルテ数については、数の大小だけでなく、どのような年齢・性別の患者が多いのかが質問事項として上がって来ることが多くなっています。若い患者が多い方が、競争は激しくなりますが、今後の収益が見込める一方で、高齢の患者が多いエリアでは、競争がゆるい一方で、今後の収益については、厳しくなる可能性があります。

④導入機械類:

引き継ぎをするにあたって、譲渡先の診療サービスで行えるのか、それとも新たに機械類を整備しなければならないのかは病院・クリニックのM&Aでも重要なポイントです。導入機械だけでなく、診察台やソファ等の設備状況についても開示が必要となります。

⑤医師・看護師・スタッフ数:

医師・看護師・スタッフ数が患者数に対して多いか、少ないかは労務面でも重要なポイントとなるため、質問事項に上がってきます。また契約形態が常勤かパートか、医師の場合は業務委託か、出勤日数なども細かく提示する必要があります。

⑥医師・看護師・スタッフの引き継ぎの有無:

これは言うまでもなく、重要なポイントです。昨今では人手不足の影響から、新規で採用することが難しいため、人材が引き継げるかどうかは大きく譲渡価格を左右することになります。

⑦看板・クリニック名の変更:

あまり考えたことのある方は少ないですが、M&Aをされた後に看板・クリニック名の変更有無がヒアリングされます。M&Aされたことを患者に知らせたくない場合は、クリニックをそのまま利用可能か、変更を必要としているかは、質問項目として挙げられます。

 

病院・クリニックM&Aは専門家に相談がベスト

以上の通り、病院・クリニックのM&Aには独自のヒアリングポイント、譲渡価格の計算方法が存在しています。多くのM&A仲介会社の担当者は一般企業のM&Aについては詳しくても、病院やクリニックのM&Aについては不慣れなことも多くありません。

カルテの引き継ぎ等の課題も考えると、病院・クリニックのM&Aについては、件数の実績のある専門家に相談をすることがベストです。

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